県産小麦から「かび毒」JA全農いわてが謝罪 原因は特定できておらず<岩手県> (23/11/29 19:34)

岩手県産の小麦「ナンブコムギ」から、嘔吐などをひき起こすおそれがある「かび毒」が検出された問題で、11月29日に小麦を販売したJA全農いわてが会見を開き謝罪しました。

JA全農いわて 佐竹雅之副本部長
「多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます」

29日は、JA全農いわての佐竹雅之副本部長などが会見を開き、これまでの経緯を説明し謝罪しました。

JA全農いわてによりますと、販売先である関東の製粉メーカーの自主検査で、11月9日に「かび毒」が検出されたことが判明しました。

JAが回収して調べた結果、「かび毒」の数値は基準値の約4倍だったということです。

これまでの調査で基準を超えていたのは、JA花巻藤根ライスセンターで調整され、JA全農いわてが2022年9月22日から2023年11月20日までに出荷した「ナンブコムギ」711トンと特定しました。

販売先は製粉メーカー3社で、紫波町の東日本産業と岩手町の府金製粉、それに関東のメーカー1社だということです。

JA全農いわてではメーカーに対し出荷の停止を求めていて、このうち関東のメーカーは対象の製品を出荷していないということです。

JA全農いわてでは製粉メーカーによる納入先は把握できないものの、製品としては南部せんべい・乾麺・ひっつみなどが考えられるとしています。

JA全農いわて 杉村靖米穀部長
「原因ですが、現時点でまだ具体的に特定できていない」

今のところ健康被害の報告はないということですが、JA全農いわてではメーカーと連携して自主回収を進めるとともに、原因の特定を急ぎ再発防止に努めるとしています。